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カチオン電着塗装(黒色)

カチオン電着塗装(黒色)

電着塗装は、水溶性塗料中に浸漬した品物に電流を流して、電気泳動によって電気化学的に塗膜を得る方法です。
そして、目的に応じて品物をプラス極にするアニオンタイプとマイナス極にするカチオンタイプを使い分けています。
この塗膜の含水率は約10%以下で、乾燥・焼き付けを行って塗膜を形成しています。
カチオン電着塗装の特長は、溶剤塗装などに比べて均一膜厚性が良く、さらにつきまわりも良いことから、
凹凸の大きいものでも処理できることです。また塗膜の透水性・吸水性・イオン透過性・耐アルカリ性等が
アニオン電着塗膜よりすぐれています。 用途としては、自動車ボディ等に使用されている。

【参考】
・SAWAテクニカルレポート「電着・粉体・静電塗装の耐食性と下地めっき(電着塗装)の関係」

表面処理仕様書

塗膜 エポキシ・ポリアミド系樹脂 (試験方法)
膜厚 18±4μm 電磁式膜厚計又は断面測定
耐食性 赤錆312hr 塩水噴霧試験(JIS Z2371)
硬度 HB 三菱Uni鉛筆、スリキズ法
光沢 90以上 60°鏡面反射率
付着性 100/100 碁盤目(1mm 間隔)
セロテープテスト残存率
耐衝撃性 30cm 1/2inch 500g(デュポン式)
エリクセン 7mm以上 JISーB7777
耐屈曲性 異常なし 180°/secの折り曲げ10mmφ
JISーKー5400,6,16
耐水性 500H以上 40℃ 耐水性
耐酸性 72H以上 0.1N-H2SO4(20℃)
耐アルカリ性 500H以上 0.1N-NaOH(20℃)
耐チップ性 1) 4.5以上 SST:5点満点
耐糸錆性 2) 1.5mm SST:24H~洗浄~40℃80%RH/440H
スキャップ錆性 3) 2mm スキャップ径(直径)50サイクル
耐ギヤーオイル 異常なし 100℃×5H
耐エンジン油 異常なし 20℃×24H
注意点 ・ 保管、運搬中、取り扱い時、製品同士の接触による傷に注意。
・ トレイ仕切等の梱包方法が望ましい。

1)耐チップ性・・・温水(40°C)に浸漬後、砕石を吹き付け、塗膜のはがれ状態を1-5のグレードで評価する。
2)耐糸錆性・・・・・温度を40°Cと一定にし、湿度85%でおこなう腐食促進試験。
3)スキャップ錆性・・・・・湿度、温度を変化させる腐食促進試験。

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アルマイト(陽極酸化皮膜)

アルマイト(陽極酸化皮膜)

アルマイト(陽極酸化皮膜)は、酸によって「溶けながら増える」を繰り返し、皮膜を形成させていきます。
従って、塗装、めっきなどとは膜厚の着き方が違います。 基本的な考え方として、
アルマイト皮膜は素地に 対して「半分浸透、半分成長」となります。 断面図で説明すると、下図のようになります。

【参考】
・SAWAテクニカルレポート「アルミニウム表面処理について」

アルマイト皮膜を10μm付ける場合
素地に対して、浸透する皮膜が5μm、成長する皮膜が5μm。

【内径へ処理する場合】
素材の設定寸法としては、付けようとする膜厚分だけ内径を大きく作成します。

【Φ9.970mm】
例えば、上図のように処理後寸法(目標寸法)がΦ9.970mmで、膜厚を30μm付けるとすると、素材の内径はΦ10.000mmとなります。
アルマイト皮膜を30μm付ける場合
素地に対して、浸透する皮膜が15μm、成長する皮膜が15μm。

【外径へ処理する場合】
素材の設定寸法としては、付けようとする膜厚分だけ外径を小さく作成します。

【黒線 素材寸法】
【赤線 処理後寸法】
例えば、上図のように処理後寸法(目標寸法)がΦ10.000mmで、膜厚を30μm付けるとすると、素材外径はΦ9.970mmとなります。

当社処理可能サイズ:1100mm×800mm×500mm

表面処理仕様書

  黒色 白色
膜厚 12(+8,-2)μm 12(+8,-7)μm
外観・色調 黒色染色性から10μmは必要 ①アルミ素材色調活かす薄膜
②基板との接着性に封孔処理略もある
耐食性 塩水噴霧試験(JIS2371) 1200Hr異常なし
CASS TEST 8H RN9以上(JIS H8681)
硬度(荷25g) 普通アルマイト・硬質アルマイト 400~450Hv
耐アルカリ性 50秒(JIS H8681)アルカリ液 35℃、
NaOH 10%
--------
耐酸性 72H以上0.1N-H2SO4(20℃) --------
耐磨耗性 350以上(JIS H8682)砂落し磨耗試験
耐光性 5級(JIS H8685)
サンシャインカーボンアーク燈式200H、
判定 グレースケール
--------
耐熱性 変退色なし(200℃、3H) --------
耐電圧 250~700V(ASTM B110-45)ポロスコープ  皮膜破壊電圧測定
対象 アルミニウム合金  1000番系、5000番系、6000番系
注意点 ・ 素材、アルマイト後の傷防止の為、トレイ等の梱包方法が望ましい。
・ 材質の明示をお願いします。
・ 同一部品内に異なる材質は避けて下さい。

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アロジン

アロジン

アルミニウム表面の化成処理法の一つで、アルミニウムをクロム酸塩、リン酸塩、
フッ化物を含む酸性溶液に浸漬し化成被膜を作る。

表面処理仕様書

外観・色調 ブルー
耐食性 ( JIS Z2371) ADC12   144Hr     白錆5%未満発生
ADC12   480Hr     白錆10%未満発生
※ Al及びAl合金材上の塗装下地、及び簡易的防錆皮膜処理
・ 保管中は高温多湿を避けてください。
・ 取り扱いは、傷の付かぬように注意してください。
・ 製品同士の擦れ傷防止策として、トレイ仕切での搬送が望ましい。
注意点 ・ 素材、アルマイト後の傷防止の為、トレイ等の梱包方法が望ましい。
・ 材質の明示をお願いします。
・ 同一部品内に異なる材質は避けて下さい。

※Al及びAl合金上のクロメート処理
※Al及びAl合金材上の塗装下地、及び簡易的防錆皮膜処理

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パシペート

パシペート

表面処理仕様書

品目 パシペート
種類 金属色
特性 SUS材の不動態化処理

洗浄

洗浄

表面処理仕様書

品目 洗浄
種類 浸漬脱脂・溶剤洗浄
特性 素材表面の油分除去

ベーキング

ベーキング

表面処理仕様書

品目 ベーキング
種類  
特性 ボルト・ビス等水素脆化防止

染色

染色

表面処理仕様書

品目 染色
種類 赤色、青色
特性 類似品・使用箇所等の識別用

黒染

染色

鉄鋼の表面に緻密な酸化被膜(四三酸化鉄)を形成させ錆びを防ぐ処理です。 皮膜は薄く(1.5~2.5μm)で寸法精度が要求されているものに適しています。 (膜厚制御は不可) 黒染は防錆力はほとんど無いため通常は防錆油をつけます。油がきれると錆びの 進行が速くなります。

当社での製品例 ビス・ボルト、レバーなどバレル、静止の両処理が可能

可能な素材・・・・・鉄鋼(焼入れ品も可)、鋳物
処理量・・・・・1,600Kg/日(バレル処理)
最大容積・・・・・630mmL x 380mmW x 150mmH(静止処理)

表面処理仕様書

※鉄鋼上に化学反応により酸化皮膜を生成させる機構から、黒色で寸法精度の厳しい製品用途への処理
外観・色調 黒色(金属色)
耐食性 ( JIS Z2371) 24hr
注意点 ・保管中は高温多湿を避けてください。
・一ヶ月以上の長期保管中は、防錆油の揮発防止として保管箱上部に保護紙を敷く、又はナイロン袋中で保管してください。

後処理

後処理

表面処理仕様書

品目 後処理
種類 ワックス・パラフィン・シリコン
特性 滑り性・摺動性

ポンデ

ポンデ

表面処理仕様書

品目 ポンデ
種類 リン酸亜鉛膜
特性 塗装下地・防錆

エッチング

エッチング

表面処理仕様書

品目 エッチング
種類  
特性 接着性向上